全体像・タスク

全体フロー・要件定義・タスク種別と Phase 対応。

タスク規模に応じて 3段だけ / Phase 2〜 / 要件から を選ぶ。

やること

  1. Phase 地図 を見る
  2. 自分のタスクに近い行を選ぶ
  3. 該当 Phase 章へ進む

完了: 今回のタスクで開く章の範囲が決まった

いつもの進め方は 3段フロー。 本章は要件定義と Phase 1〜7 の説明・タスク種別の早見表です。くわしい章へのリンク集として使います。

平易な Phase 地図

Phaseやること(平易語)いつ読む
要件定義関係者と「何を作るか」を文書で合意(PRD中規模以上の新機能
Phase 1AI に毎回守らせる Rules を置く新規リポ・ルールが古いとき
Phase 2タスク分解・完了条件を Plan に書くタスク / PR ごと
Phase 3設計 docs・DB・API の型を決める設計が複雑なとき
Phase 4–5コアロジック → アプリ層の実装新機能の実装時
Phase 6テスト・ログ・デプロイ等の共通作業初期 + 必要に応じて
Phase 7PR 作成とレビュー実装完了後
flowchart LR REQ[要件定義 PRD承認] --> P1[Phase 1 Rules] P1 --> P2[Phase 2 Plan] P2 --> P3[Phase 3 設計] P3 --> P4[Phase 4 コア] P4 --> P5[Phase 5 アプリ] P5 --> P6[Phase 6 共通] P6 --> P7[Phase 7 PR]

下の表は各 Phase の役割と「いつ使うか」の早見表です。左から順に進む想定です。

フェーズ 内容 適用タイミング
要件定義 PdM / 関係者(SH)と PRD すり合わせ → Approved(承認チェック 中規模以上の新機能。関係者(SH)が複数いるとき
Phase 1 AI ツールのルール整備(.cursor/rules/AGENTS.mdCLAUDE.md 等) プロジェクト初期(1回)。ルール改訂時
Phase 2 Plan(タスク分解・成果物・リスク・影響範囲) タスク / PR ごと
Phase 3 要件 / 設計 / DB / 技術選定 新規機能・大幅改修時
Phase 4 コアロジック実装(rules・設計 docs 準拠。TDD は任意) 新規ロジック実装時
Phase 5 アプリ層実装(同上) ユースケース追加時
Phase 6 全体共通の機能(ログ / インフラ / IF / デプロイ) 主に初期 + 機能追加で部分更新
Phase 7 PR 作成・レビュー対応・引き継ぎ タスク / PR ごと

タスク種別ごとのフェーズ適用

着手前にタスク種別を決め、「スキップ可」列で省略できる Phase を確認します。

タスク種別 スキップ可 備考
新規プロジェクト立ち上げ なし 要件定義 → 全 Phase実施
新規機能(中規模以上) 0(ルール既存時) 要件定義 必須。ルール追記が必要なら Phase 1
新規機能(小規模) 要件定義, Phase 1, Phase 3 3段 + ADR + Plan で足りることが多い
バグ修正 0, 2, 5 Phase 2 で再現条件を明確化。Phase 4 で回帰テストから
リファクタ 2(要件不変時), 4–5 既存テストで挙動保証してから着手
調査・PoC 5, 6(破棄前提なら) Phase 2 で「PoC である旨」を明示


要件すり合わせ — Phase 1〜7 はエンジニア向け。ここでは PdM・関係者(SH) と「何を・なぜ・誰のために」を決める。Approved PRD が Phase 2 の入力になる。

手順の正式な記録: メモ — PRDdocs/PRD-workflow.md

いつ実施するか

下表で「実施 / スキップ」を切り分ける。迷ったら タスク種別と Phase を見る。

実施するスキップ可(たたき台 / Issue で可)
新規機能(中規模以上) バグ修正・1行修正
複数 関係者(SH)・部門をまたぐ変更 スコープが Issue 1枚で固定
優先度・やらないこと(やらないこと(Won't)) が争点 内部リファクタ(要件不変)

複数 関係者(SH) が関与する「請求 PDF エクスポート」は PRD 必須 — 複数 関係者(SH) が関与する「請求 PDF エクスポート」は PRD 必須。1 行 typo 修正は Issue だけで Phase 2 へ直行する。

小規模は 3段のたたき台 で十分なことが多い。

PRD すり合わせ(5段階)

  1. 起票 — Issue / チケット URL を PRD に書く。
  2. ドラフト — 背景・ゴール/非ゴール・ユーザー・機能/非機能・受け入れ条件・メトリクス・リスク。
  3. レビュー — PdM + 開発 + 関係 関係者(SH)。コメントは PR かファイル上に残す。
  4. 承認 — ステータス Approved と承認日を更新。
  5. 実装連携 — Phase 2 に PRD パスを渡す。API/DB 詳細は Phase 3 の docs/<feature>/ へ。

置き場所: docs/prd/<機能スラッグ>.md。エピックは docs/prd/<名前>/README.md

開発着手前チェック

PRD 不要とする場合は、ADR か Issue に理由を書いてチーム合意を取る。

フェーズ開始条件
Phase 1(rules 整備)PRD Approved、または「PRD 不要」を ADR/Issue に記録
Phase 2 PlanApproved PRD(または 00_brief.md)を Plan プロンプトに添付
Phase 3 設計 docsPhase 2 完了。PRD の Must が 01_requirements.md にトレースできる

Phase 2 への引き渡し

  • 【タスク】 に PRD パス + Issue URL(仕様書だけ貼って PRD を省略しない)。
  • PRD の受け入れ条件 → Plan の「完了条件」「レビュアー確認ポイント」へ落とす。
  • 未決事項は Phase 2 前に 関係者(SH) 合意。Plan に「未決」と明記する。

AI の使い所

AI は下書き役。最終判断と Approved は PdM/関係者(SH) が行う。

AI に任せてよい人間(PdM/関係者(SH))が決める
PRD ドラフト・観点チェックリスト・競合整理 優先度・スコープ外(やらないこと(やらないこと(Won't)))・承認
受け入れ条件の漏れ指摘 ビジネス上のトレードオフ・KPI 目標値
議事メモの構造化 関係者(SH) 合意のファシリテーション

開発者 A が AI に PRD ドラフトを依頼し、PdM が やらないこと(やらない… — 開発者 A が AI に PRD ドラフトを依頼し、PdM が やらないこと(やらないこと(Won't)) と KPI 目標値を確定する。Approved ステータスは PdM のみが更新する。

sequenceDiagram participant PdM as PdM participant 関係者(SH) as ステークホルダー participant Dev as 開発 participant AI as AI PdM->>関係者(SH): ヒアリング / 優先度確認 Dev->>AI: PRD ドラフト依頼(Issue・制約付き) AI-->>Dev: PRD 草案 Dev->>PdM: レビュー依頼 PdM->>関係者(SH): レビュー / コメント 関係者(SH)-->>PdM: 合意 / 修正指示 PdM->>Dev: Approved PRD Dev->>Dev: Phase 2 Plan 開始

日常の進め方は 3段フロー で足りる。 本章は Phase 単位の時系列。大規模タスク・初回ルール整備・チーム共有向け。

図は着手前の分岐がポイント。左枝がリポ初回(新規プロジェクト)、右枝が既存リポへの機能追加。スキップ可否の一覧は タスク種別と Phase(平易語キャプション付き)。

迷ったら: 小さい → クイックスタート / 大きい → 要件定義 → Phase 2 から。

sequenceDiagram participant Dev as 開発者 participant AI as AIエージェント participant Team as PM/レビュアー participant CI as CI alt 新規プロジェクト(リポ初回) Note over Dev,Team: 立ち上げ。Phase 1 から実施 Dev->>Team: PRD すり合わせ Team-->>Dev: Approved PRD Dev->>AI: Phase 1 ルール整備 AI-->>Dev: rules / AGENTS.md 等 else 既存リポへの機能追加 Note over Dev: Phase 1 は原則スキップ opt 中規模以上の新規機能 Dev->>Team: PRD すり合わせ Team-->>Dev: Approved PRD end end Dev->>AI: Phase 2 Plan AI-->>Dev: タスク分解・リスク Dev->>Team: 不明点確認 Dev->>CI: 下書き PR(Draft PR)作成 opt 設計 doc が必要な規模 Dev->>AI: Phase 3 設計 AI-->>Dev: docs / ADR Dev->>Team: 設計レビュー end alt TDD 採用チーム loop Phase 4-5 実装 Dev->>AI: RED AI-->>Dev: 失敗テスト Dev->>AI: GREEN Dev->>AI: REFACTOR Dev->>Dev: コミット end else 通常実装 Dev->>AI: Phase 4-5 実装 AI-->>Dev: コード + テスト Dev->>Dev: コミット end Dev->>Dev: ローカル疎通確認 Dev->>Dev: Phase 6 共通作業 Note over Dev: 結合テスト・ログ・マイグレーション Dev->>CI: Phase 7 PR CI-->>Dev: green Dev->>Team: レビュー依頼 loop レビュー対応 Team-->>Dev: コメント Dev->>AI: 修正 Dev->>CI: 再実行 end

図の共通区間(Phase 2 以降)の対応表。詳細はリンク先の章を参照。

Phase新規プロジェクト既存リポへの追加詳細
要件すり合わせ実施中規模以上のみ(小規模は省略可)要件定義
Phase 1実施原則スキップ(ルール追記時のみ)Phase 1
Phase 2 Planタスク分解・下書き PR(Draft PR)Phase 2
Phase 3 設計実施小規模は省略可Phase 3
Phase 4–5 実装コア → アプリ(TDD はチーム方針に従う)Phase 4 / Phase 5
Phase 6 共通作業結合・ログ・マイグレーションPhase 6
Phase 7 PRCI green・レビューループPhase 7

規模により、1日で完結することも、1週間を超えることもある。

タスク粒度は 1–3 日が目安。 履歴も適度なサイズに収まる。それ以上は分割を検討。